甘みがあり、ハーブ類の香り高いスコットランドのリキュール「ドランブイ」。王家秘伝の酒だったらしく、世に出たのは18世紀中ごろ。名前の由来はゲール語〝満足できる酒〟といわれる▼甘味のもとには、栄養価の高いはちみつが使われている。名優ハンフリー・ボガートも愛飲し、行きつけのバーには、このボトルがキープされていたという。酒豪のボギーがこの甘い酒を好んだというのも面白い▼東京・銀座での試みをモデルに植田町の中心部でミツバチを飼い、集めたはちみつの販売収益で花の種、苗を購入し、花いっぱいの循環型街づくりを目指す「いわき勿来ミツバチプロジェクト」が始動した▼すでに6委員会がさまざまな活動を展開中だ。支援団体には行政、教育機関、商店会などが名を連ね、環境保全や地域おこしなどに協力態勢を固める。はちみつ料理、スイーツの開発も予定されているが、左党には酒精入りの飲み物も期待したいところだ。