連休中の4日、水戸市を訪れた。JR水戸駅南口からエレベーターを降り、千波湖行きのバス停を探していると、全体のスタイルが新しいいわき駅と似ているのに気づいた▼規模こそ違うがペデストリアンデッキをはじめとする各設備は、水戸駅を模したのではないかと思った。改札口を通り、ショッピングモールを歩いていると、天井からつるされた「川端康成コレクション展―文豪が愛した美の世界―」の看板が目に入った▼会場は茨城県近代美術館。作家が収集した国宝級の骨董品やノーベル文学賞メダル、直筆原稿などを展示中という。興味はあったが、場所が分からずあきらめた。約5分ほどバスに乗り、千波湖に着いたが、何のことはない美術館はすぐそばにあった▼改築前のいわき駅付近には、市立美術館の企画展を告知する看板があったが今はどうなっているのだろう。駅構内、広場にはポスターすら見当たらない。水戸駅での印象が強かっただけに気になる。