窓を開け放ち、よしずや簾をかける。庭先に打ち水をする。金魚鉢や観葉植物を飾る。風鈴を吊るす。行水をする。浴衣に着替える。昔から行われてきた暑い夏を涼しく過ごすさまざまな知恵▼家庭でも職場でも冷房が完備していていたって快適ではあるが、半面、冷えすぎに無頓着でいると思わぬ病気を招くこともある現代。不規則になりがちな夏を健やかに過ごすには、いかに良い睡眠をとるかだ▼食事は2時間前に、1時間前にぬるめの湯で入浴、寝る前のゲームやインターネットを控える、寝酒をしない、休日に寝だめをしすぎない、のが寝付きをよくするコツだとか▼さらに今は、冷却シートやスプレーなどのグッズ、快眠寝具などがいろいろ出回っていて、いずれもよく売れているそうだ。梅雨が明ければ暑くなり、残暑も厳しくなるとの予報が出ている。ここは一つ知恵を使って、冷房に頼り過ぎない健康的で質の良い睡眠をとる工夫をしてみるのも悪くない。