福島県いわき市のニュースやお悔やみ情報をお届けします

片隅抄

2010.07.31

 昭和40年代前半を小学生として過ごした抄子の同級生たちにとって、川は格好の遊び場だった。ことに夏は天然のプールでもあったのだ▼川で経験したことはたくさんある。まず誰に教わることなく泳ぎが上手になった。素潜りもする。高いところから淵に飛び込む勇気も身についた。そこには川魚がいるから自分でヤスを作って刺したり、網ですくってとった▼しかし、いちいち大人が監視しているわけではないから危険もある。現に、泳ぎが得意だった下級生が潜ったままおぼれ死んだ。どうすれば危ないのかを身をもって体験した時代でもあった▼今、川は汚れ、河川敷も雑草で覆い尽くされて、とても子供が入れたものではない。親も「危ないから近寄らないで!」と引き止める。こうして人と川はだんだん疎遠な関係になっていく。安全第一に設計された人工の川で、あらかじめ大人たちが用意した魚を取る。さて、そこから子供たちはいったい何を学ぶのだろう。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

カテゴリー

月別アーカイブ

海産物加工品の製造販売 丸市屋
More forecasts: 東京 天気 10 日間

関連記事

PAGE TOP