先日、銀行のキャッシュカードを無くした。どこかに取り紛れているかと思ったが見つからなかったため、とりあえず駅前交番にその旨を告げ、手続きした▼若い巡査が丁寧に応対してくれ、口座の凍結もすすめてくれたが貯蓄ではなく、単なる引き落とし用で残高もわずか。あまり気にもしなかったのだが、念のため本店ATMセンターに電話連絡した。こちらも担当の女性が親切に話を聞いてくれた▼後日、拾った方が警察署に届けてくれたため、事なきを得たのだが、凍結解除に銀行の支店を訪れた際に恥をかいた。「お客さまの口座は3つあるのですが」「…」「このカードの口座は凍結されておりません」▼記憶になく、少々押し問答になったが見せられた申し込みコピーは、確かに本人の筆跡。結局、家人が別の振り込み用に開設し、自分も了解していた。未確認まま口座番号を伝えたため、他方を凍結してしまったわけだ。名義はいい加減では済まされない。
片隅抄