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片隅抄

2010.10.02

 先日、ある公民館を取材で訪れたら、広場で子供たちが〝色鬼〟で遊んでいた。鬼ごっこは、抄子らの子供時代には欠かせない遊びだったが、最近お目にかかることがなかっただけに懐かしく感じた▼そんな鬼ごっこが復活の兆しを見せているという。小さい子供たちが遊びを通して体力をつけ、コミュニティーを深めるための鬼ごっこである▼今のようにスポーツ少年団もなければ、ファミコンもなかった時代の子供たちはさまざまな形の鬼ごっこで遊んだものである。専門家の話によれば、鬼ごっこで逃げるという動作には、走りながら小刻みにターンを繰り返す、いわゆるバスケやラグビーのような走りが含まれているという▼そこで転んですり傷を負ったとしても、そこから転ばないよう自分でバランス感覚を養うことにもなる。鬼に捕まえられないようにするにはどうすればいいか、自分なりに考えることも大事だ。子供たちのために、昔の遊び復活には大賛成だ。

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