先月、高校生の就職試験が解禁となった。昔ならこの時期、○○会社に就職が決まったといった声が数多く聞かれたものだ。それに比べ今は厳しい。年々、雇用環境は悪化の一途をたどり、就職担当の先生は頭を抱える始末▼学校では早くから面接での対応を教えたり、地元企業に採用枠の拡大を要請したりしているが、受け皿となる企業にすれば景気回復の見通しが立たない今、採用には慎重にならざるをえないのが現実だろう▼就職難は高校生だけではない。大学生はさらに深刻だ。「ああ無情 あんなにほめて くれたのに」。連日、就職活動を続ける学生が民間の就職サイトに寄せた川柳の1つ。就活が思うようにいかず、悩み苦しむ学生の姿が目に浮かぶようだ▼福島労働局では、先週から新規高卒者向けの就職面接会を開くなどして支援を強化している。就職を控える皆さんにとっては、大変な時期なのだろうが、就職できることを信じ就活を続けてほしい。