7日に小名浜港に初入港した元南極観測船「SHIRASE」。「小名浜7days」と題し、13日まで同港に停泊し、一般への無料公開や多彩なイベントなどで小名浜の復旧・復興を盛り上げている▼SHIRASEは、世界最大級の民間気象情報会社「ウェザーニューズ」が昨年5月、気象変動や環境という未来につながるテーマを実践的に共創していく新しく生きたシンボルとしてグランドオープンさせた▼初日に内覧会が行われ足を運んだ。船内は理容室、手術もできる医務室、自分がいる現在地が分かる表示板など、基本的に当時のまま。進路をふさぐ氷を砕くため、装甲も一般の船より分厚いなど、面白い話も聞けた▼今回、津波監視レーダー「TSUNAMIレーダー」や突発的・局地的な気象現象をとらえる「WITHレーダー」なども市内に設置されるという。万一の際、こうした観測機の威力が発揮され、被害が最小限に食い止められるよう期待したい。