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片隅抄

2012.04.16

「絆という言葉に食傷気味」という会話を耳にした。震災後、絆の大切さは痛感しているが、頻繁に耳にすると、言葉の重みが薄れてしまうということか▼日常よく使う語に「すみません」がある。無礼をわびる時だけでなく、人に声を掛けるときなど、まず「すみません」と口にしてしまう人は多くないか▼日本語に関する著作の多い井上ひさしの著書に、民俗学者柳田國男による「すみませんの始まり」が紹介されていた。「スムは澄むの漢字をあててもよく、心に動揺がないことを指す。それゆえ当初のスミマセンは〝このようなことをしていただいては、心が安らかでいられないほどの大きな幸福です〟という意だった」そうだ。多用していたことが恥ずかしくなるほどの奥深さだ▼言葉の陳腐化は、このように意味や語源を知ることで防げるのではないか。絆とは「何をしても絶ちがたい人と人との結び付き」。時折、意味を確認しつつ、長く大事にしていきたい。

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