「なこそ夏まつり」と「四倉ねぶたといわきおどりの夕べ」が7月28日に開かれ、いわきの夏祭りがいよいよスタートした▼2つのイベントとも、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故などの影響で昨年は中止された。2年ぶりの開催に、例年以上の盛り上がりを見せたに違いない。特に、いわきおどり勿来大会となこそ鮫川花火大会の「なこそ夏まつり」は、勿来支局時代に4回ほど取材した経験があり、感慨深かった▼昨年は、自粛ムードなどもあり、中止になるイベントも多くあった。〝夏祭り担当記者〟としては、どこか物足りなさを感じていた。今年は例年通り、それぞれの祭りが展開される。祭りの様子が紙面をにぎわす日も多くなるはず▼幾度となく夏祭りを取材しているが、毎回参加者の熱気のすごさに驚かされる。震災から約1年5カ月が経過し、日常が戻ってきてはいるが、夏祭りの盛り上がりがさらに復興への弾みになるよう期待したい。
片隅抄