このすがすがしさは何だろう?昨日、アリオスで開かれたフラガールズ甲子園を観覧しての思いだ。大会には、市内7校を含む全国の高校の15チームが出場した▼各校のメッセージに共通していたのは「フラを通して元気を届けたい」。どのチームもその言葉通り、心のこもった極上の踊りを披露してくれた。そして踊り終えた彼女たちが口にしたのは、周囲への感謝と踊る楽しさ。そんな彼女たちを見守る観客の目もまた温かく、心地よかった▼余韻を楽しむ中、以前に似た感動を得たことを思い出した。半年前に開かれた「いわきサンシャインマラソン」だ。全国のランナーがいわきを走り、沿道の市民が声援を送ったあの一体感―フラガールズ甲子園にも同じものがあった▼昨年の第1回こそ、震災の影響で当地での開催がかなわなかったが、全国に誇れるいわきのイベントがまた1つ増えた。来年以降も、ここフラガールの故郷に多くの高校生が集うことを願っている。
片隅抄