受験シーズン真っただ中。大学入試センター試験が済み、受験生は今日からさらなるスパート期に入ったことだろう▼かつてセンター試験の前身「共通一次」を受けた。当時は市内で受験できず、高校の教諭引率のもと受験者皆で、バス遠足のごとく福島市まで行った記憶がある。だが思う。明確な目的意識があって進学しようとしていたか…胸を張って「イエス」と言える自信はない▼今、「合格」を最大目標にしている受験生にも、自分と似た人がいるのではないか。そんな人に伝えるべき言葉を探して手に取ったのが、池上彰の最新著『学び続ける力』だ。池上氏は説く。「大学とは自分で学ぶ力を身につけるところ」▼そうだった。それが大学だった。そして、受験勉強はその場所を得るためのもの。受験生諸君、合格の先にある未来を見据えて頑張って。さらに池上氏の言葉を借りて、もう1つエールを「すぐには役に立たないことを学んでおけば、ずっと役に立つ」。