先月31日の告示から早くも終盤戦を迎えた県議選。10日の投開票まで残された時間はあとわずかになった。先の台風19号に続く豪雨被害のせいだろう。選挙カーから流れる候補者の主張も控えめだ▼前々回の県議選は平成23年。折しも東日本大震災発生の年にあたり、4月の投票日が11月に延期された。従って任期も7カ月間伸びている。今回出馬の現職・新人12人は当選ラインを読みながら戦いを進めている▼混戦、乱戦を物語るようにこれまで届いたことのない候補者からの選挙はがきが送られてくる。本人と縁はないが、その関係者の名前は知った人ばかり。いわき市を襲った水害は甚大であり、投票率低下も懸念される中、当落予想は軽々には言えない状況である▼月並みだが、見えなくとも4年間に流した汗が結果につながる。その審判を下すのがわれわれ有権者であり、投票行動は意思を示す権利だ。前回45・51%を上回ることを期待しながら、10日を待つ。