いわき南地区では、今月から毎週土、日曜に各公民館まつりが開かれている。活動するサークルの作品展示や芸能発表など、地区ごとに特色ある催しが用意され、来場者を楽しませている▼すでに錦、川部公民館では終了。23、24日には植田公民館で第37回のまつりがある。両日とも絵画、書道、陶芸などの作品展示と「第3回勿来八景フォトコンテスト」の入選作品が紹介されるほか、翌日は芸能披露がある▼ここまでは例年通りの内容だが、初日はやや趣向を凝らしたプログラムとして「災害時非常食試食コーナー」が盛り込まれている。同館が備蓄する災害救助用アルファ米、クリームシチューの限定100食を来館者に味わってもらう▼東日本大震災発生から、もうすぐ2年になる。ライフラインの寸断による困窮した生活を体験した者にとって、当時の記憶はつらい。だが、時間の経過とともについ忘れがちだ。非常食をかみしめ、万一の災害に備えたい。
片隅抄