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片隅抄

2025.03.11

いわき出身の俳優富田望生さんが初主演を務めた映画「港に灯がともる」では、多国籍な風土を持つ神戸を舞台に、阪神・淡路大震災を経験した世代と〝知らない世代〟との心の乖離が描かれた▼在日韓国人3世として震災直後に生まれた主人公と、震災で家も仕事も失い復興住宅で暮らす家族。帰化という人生の岐路を前に衝突を繰り返す家族の姿はとても生々しく、スクリーンの前で幾度も心を掴まれるような思いをした▼自らの出生を知り、語り部に挑戦している〝知らない世代〟と腰を据えて話をした。抄子の娘と同世代。教訓を後世に繋いでいきたいと願う彼女らの真剣な眼差しに頼もしさを覚える一方で、震災、原発事故と向き合った〝知る世代〟は経験を言葉にし、文字として残していく必要性があると痛感した▼30年の節目を迎えた西の被災地の歩みから、学ぶべきものは実に多い。きょう3・11を機に、〝知らない世代〟と向き合ってみてはどうだろうか。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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