先日、小名浜魚市場に、サンマ95㌧が水揚げされた。魚群の南下が遅く、燃油価格高騰も影響し、昨年よりは早かったものの、東日本大震災前の例年よりはやや遅い初水揚げとなった▼サンマは、北海道根室市の花咲港の東南東約129㌔地点で漁獲された。サイズは、150~170㌘の中・大型が中心という。放射性物質検査は、検出限界値未満。入札では、キロ当たり250~175円のご祝儀相場となった▼初水揚げに伴って、いわきの秋を代表するふるさと小包「生さんまゆうパック」の第1便も全国各地の発送先に向け出発した。今年は、東日本大震災被災地の漁業復興支援を掲げ、2万個に目標を設定したという▼サンマが初水揚げされたことで、〝秋の味覚〟の楽しみが増えた。25年産米の放射性物質の全量全袋検査も始まった。市場には検査を受け、安全性が確認された物しか流通されていない。そうした部分を強調し、理解を深めてもらうことも必要だ。