ガソリンスタンドでお金を払う段になって驚く。また高くなっている。中東の石油産出国の情勢によって今後も値上げがあるだけに、何か自衛策をと考えてしまう▼そこで近場の移動手段としてすぐに思いつくのが自転車だろう。排気ガスを出さない環境にやさしい乗り物としてファンも多い。都会では渋滞に巻き込まれないので便利と、利用者は年々増加している。それに伴って自転車にかかわる事故が全国的に増えている▼先月10日現在、県内の自転車による交通事故死傷者は306人で、全体の42%にあたる128人に安全不確認などの違反があったことが、県警の調べで分かった。死傷者の内訳を見ると、高校生が85人で最も多く、次が高齢者の73人で高校生と高齢者で半数を占める▼福島県では①自転車は車道が原則、歩道は例外―など、自転車利用5則がある。夏休みに入り、子どもたちが自転車に乗る機会が増えるだけに、ルールを守って安全に乗りたいものだ。
片隅抄