夏の甲子園に出場する聖光学院のベンチ入りメンバー18人が発表された。中央台南中出身の石井成君は残念ながら選ばれなかった。石井君は投手陣が弱体化した中で1年生の秋、すい星のように現れ、県大会でいきなりノーヒットノーラン。翌年の春のセンバツ、夏の選手権では2年生エースとして活躍した▼甲子園のカメラマン席から見た、センバツ初戦の島根・益田翔洋戦で完封勝利を飾った圧巻の投球が忘れられない。その後の活躍を楽しみにしていたが、3年の夏の福島大会は1イニングだけに終わった。栄光とほろ苦さ。両方を味わった石井君の今後に期待したい▼その石井君に代わり、いわき勢としてただ1人、平二中出身の佐藤都志也君が背番号12をつけてベンチ入りする。福島大会決勝、あの奇跡の逆転劇の日大東北戦で最後にマスクを被って出場した179㌢の2年生捕手だ。監督の期待も厚く、甲子園では出場するチャンスがあるはず。8月が楽しみだ。
片隅抄