22、23日、市内で第7回太平洋・島サミット(いわき太平洋・島サミット2015)が開かれる。いわきはもとより県内初の首脳会議となる▼参加17カ国・地域のうち14は、いわゆる島しょ国。そしてその多くが「国土が狭く分散している」「国際市場から遠い」「自然災害や気候変動などの環境変化に弱い」といった環境にある▼参加国のあらましをいわき市の公式フェイスブックで知った。それによると、パラオ共和国は、日本から空路直行便で4時間半。一番面積が大きいのはパプア・ニューギニア独立国で日本の1・25倍。一方、ナウル共和国は内郷地区と同じくらいの広さ。トンガではそろばんが小学校の必修科目だ。どんな国なのか、これだけで興味は広がった▼市内ではサミットに向け、高校生による応援隊の結成や小・中学生による歓迎横断幕の作製などが展開されてきた。いわきでの開催は、未来を担う子どもたちが、世界への視野を広げる格好の機会でもある。
片隅抄