4月から土・日・祝日を中心に実施してきた「磐城平城本丸跡」の一般公開とイベントも、いよいよ今週末で終了する▼だが今日はあいにくの雨。予定していた「磐城三藩交流剣道御前試合」は順延となった。磐城平、泉、湯長谷藩にはそれぞれ「施政堂(のち佑賢堂)」「汲深館」「至道館」という藩校があり、文武両道にわたり教育した。当時としては珍しく藩校間の交流もあったという▼泉、湯長谷藩はいずれも磐城平藩を治めた内藤氏が初代藩主となった支藩であるから、互いに剣の道で切磋琢磨しあっても不思議ではない。本来なら揚土、梅ケ香、すずかけ剣友会(平)、汲深館(泉)、常磐剣友会(湯長谷)の少年剣士が本丸跡に集まり、先鋒・次鋒・五将・中堅・三将・副将・大将の7人制で御前試合をするはずだったのに残念だった▼こうした催しを機に、子どもたちにいわきの歴史の一端に触れてもらうのはいいことだ。実施される日を楽しみに待ちたい。