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片隅抄

2015.09.11

先月下旬から不順な天候が続き今一つすっきりしない状態だったが、とうとう大雨に見舞われた。停滞する前線に加えて台風17、18号が接近、列島を縦に大量の雨を降らせた▼きのう、いわき地方でも時間の経過につれて雨量が増し、避難準備を喚起するエリアメールが鳴り響いた。テレビでは栃木県などの被害状況を刻々と伝える。堤防が決壊し濁流にのみ込まれる家々と救助を待つ人たち▼光景を見るうち、あの忌まわしい東日本大震災の大津波を思い起こさせた。その午後3時すぎ、取材のため外出したが雨の状況を懸念した相手側と話し合い、やむなく次回に。帰社途中、濡れそぼった中学生が不安げに歩く姿が目に入った▼逐一情報が届く中、学校側でも早めの下校判断がつかなかったのか。きょう11日は大震災発生から4年半。こじつけではないが、災害は日常生活と隣り合わせであることをあらためて痛感した。犠牲者が出たことに痛恨の思いがする。

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