アベノミクス後、政府は景気の回復を宣伝するが、大企業はさておき地方の中小企業からは、景気が良くなったとの声は聞かれない▼市内でも復興景気にかげりが見え始め、先行きに不安を感じる市民が少なくないだけに、何とか景気が上向きに転じてほしい、そんな地方に住む人たちの願いが聞こえてくる。そんな中、震災復興道半ばの本県にとって、今月大切な選挙がある。県民の声を行政に反映させてくれる代表者を選ぶ県議選だ▼いわき市は定員10人に対して16人が立候補を表明、県内一の激戦区と言われている。夜のちまたでは早くも当落予想の声が聞かれるようになったが、各候補者が当選後どんな政策をしようとしているかの話になると、急にトーンダウン。人気投票をしているのではないのだ▼明日告示。候補者は一斉に町に出て自分の主義主張を有権者に訴えるわけだが、有権者側もじっくりと話に耳を傾けてほしいものだ。15日投票。棄権のないように。