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片隅抄

2015.11.06

4年の歳月は光陰矢のごとく過ぎ去った。想像を絶した東日本大震災は、われわれの日常生活にかかる事柄を大きく変え、今に続くものも少なくない▼昨日、県議選が告示された。前回は震災の影響で7カ月遅れになったが、あれからもう任期満了を迎えた。当時万歳を唱えた議員の顔触れも現在とは一部変わっている。当時、多くの候補者が震災からの復興・復旧を公約に掲げた▼ここにきて、約束を果たせたか否かは言うにおよばない。大半の有権者は、いささかの感情も交えず審判を下すであろう。もちろん投票権利を有する側の意識も重要。先の投票率は44・64%と過去最低を記録している▼たかが1票ではない。行動によって意思表示をしなければ、他方で漁夫の利が生じる場合もある。今回の県議選いわき市選挙区では定員10人に対し現職、元職、新人合わせて16人が立候補した。前回よりも1人多く、ほとんどが政治の場数を踏む。1票がより重くなる。

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