いわき花火大会、平七夕まつり、いわきおどりなど昨日までに、いわきの夏祭りの半分が終わった。今後は月遅れのお盆に合わせた内郷の回転櫓盆踊り大会や市内各地で繰り広げられる盆踊り、夏井川流灯花火大会などが開かれる▼この時期には、仏教の盂蘭盆会由来の先祖の霊を慰める意味を持つ行事が多い。一方、15日が終戦の日であることも、今の日本人とっては大きな意味を持つ▼第2次世界大戦で命を失われた日本人は310万人に及ぶ。そのうちの230万人は軍人とされ、戦地で亡くなった場合だと没した日がはっきりしないまま、今に至っている例もあろう。そうした人へ思いがいくのはやはり終戦の日に違いない▼盆と終戦の日に因果関係はないとされるが、それでも、亡き人を偲び、戦時の苦労を振り返り、日々の平安に感謝し、世の平和を願うのが、私たちの盆の姿。普段は会えない遠方の旧知や縁者と会し、この思いをかみしめる人は多いだろう。
片隅抄