昨日は「終戦記念日」(15日)だった。日中戦争から第2次世界大戦と、泥沼のような戦いの果て、日本の敗戦によって戦争が終結した日だ▼この間、多くの人が戦争によって命を落とした。昭和20年8月は、終戦と同時に、広島(6日)、長崎(9日)に人類初の原子爆弾が落とされた月でもある。71年たった今も、原爆の後遺症に苦しんでいる人がいることを忘れてはならない。今年も広島、長崎では核廃絶を訴える平和宣言がなされたが、今も核兵器を保有し続ける各国首脳はどんな気持ちで、この宣言を聞いたのか、聞いてみたいものだ▼そうは言っても戦後、平和憲法の下反戦を誓ったわが国だが、安保関連法案などを聞くと、戦争に一歩近づいたと感じるのは抄子だけか。安倍首相の言葉を聞いていると、平和は武力の上に成り立っているとしか聞こえないのだが▼過去の歴史は変えることはできないが、未来はこれからの考え方次第で、どうにでも変えられる。
片隅抄