日本中を興奮と感動、そして歓喜に包み込んだリオ・オリンピックが終わった。史上最多41個のメダルを取った日本選手の活躍を振り返ってみたい▼4年に一度しかないこの大会にかける選手一人一人の想いが、見ている人すべてに伝わる素晴らしい大会になった。逆転勝利でのメダル獲得のシーンに、何事も諦めてはいけないという事も学んだ▼あえて、銅メダルにこだわってみたい。陸上や競泳は別だが、大概の場合、3位決定戦によって勝ち取るのが銅メダルだ。頂上を目指して大会に臨み、もう一歩のところで無念の敗戦。ここで終わりではない。気持ちを奮い立たせ、必死の覚悟で力を振り絞る。そんな姿に心を打たれることが多かった▼「銅」という文字は「金」と「同じ」という事をよく言われる。同情を引く事なのかと思った事もある。しかし、今回の銅メダリストの姿を見ていると、正しく、「金と同じ」なんだと認識させられた。不屈の精神力を見習いたい。