市内の各公民館で10月以降に開講する本年度後期市民講座のパンフレットが出来上がった。どんな新しい講座が用意されているか、いつも楽しみにしている▼昔から料理と健康に関する講座への人気は高いが、その料理も海外のメニューや弁当、薬膳、行事食などバラエティーに富んでいる。また、自分たちのふるさと全般を学んでもらう地域学や郷土の歴史に特化した講座、そして防災や金融保険・消費生活・終活といった、普段の生活に密着した講座がこのところの主流になっている▼今回は、1人ではなかなか行けない歌舞伎座での鑑賞(事前勉強も)や遠野らしい和紙漉き体験、外国人講師を迎えての3カ国語講座などが目に付いた▼ただ相変わらず講座の多くが平日昼間の開講なので、日中仕事を抱える〝現役世代〟の市民の多くは申し込みたくても諦めなくてはならない。ここがもどかしいところだ。内容の充実とともに夜間・週末の開講について考えてほしい。
片隅抄