8月も今日で終わり。明日から9月。1日は「防災の日」。関東大震災を機に制定されたが、今の人に大地震といったら、東日本大震災や熊本地震を挙げる人は少なくない▼福島、宮城、岩手の被災県に住むものにとって、先の東日本大震災は忘れえぬ災害となっている。いわき市内でも死傷者、家屋の倒壊など甚大な被害を出した。5年がたち、復興に向けた住宅やインフラなどの整備が進み、日常生活には支障がないようにはなってきたが、近親者を亡くした人の心の傷はいまだ癒やされてはいない▼防災の日を境に市内では行政を中心にした、防災のための講習会や訓練が行われる。これを機会にわが家の防災対策を見直してみるのもいいだろう。併せて、自分が住む地域の避難場所の確認もしておきたい▼昨日、市内は台風10号の影響で大きな被害はなかったが、災害は忘れたころにやってくる。自然が相手だけにいつ災害が起きるか分からない。日ごろの備えが大事。