暦上は冬となり、寒さもそろそろ本番を迎える。既に、オフィスでも家庭でも暖房はオンの状態、外から屋内に入ると、その暖かさにほっとすることもしばしばだ▼ところで、環境省は来年3月までをウオームビズ期間として、室温20度を目途にした適切な暖房機器の利用を推奨している。クールビズに比べて認知度は低いが、取り組みは12年目となる。クールビズ同様に重要な地球温暖化対策の一つで、節電により、温室効果ガスの排出を減らそうというものだ▼で、この時期、暖房を使わずに、どう暖をとればよいのか――自宅でも会社でも工夫が必要になる。温かい素材のインナーを着る、ひざ掛けやレッグウオーマーを活用する、温かい飲食物を取る、などが考えられる。このほか、温度計や湿度計を用い、室内環境に常に気配りをするのもいいだろう▼そしてこれらは、皆が同じ認識で取り組んでこそ、効果が表れるもの。まず大切なのは、人々の意識醸成に相違ない。
片隅抄