11月も半ばをすぎ、朝夕の寒さが身に染みる。昼間は暖かくとも夕刻には空気も冷え、寒暖の差を感じざるを得ない。周囲には体調を崩している人もいる▼幸いなことにここ数年、インフルエンザにり患していないが、あのつらさは忘れることができない。背中に悪寒が走り、発熱する。次に関節の痛み、全身倦怠感などに苦しむ。咳に悩まされる場合もあるだろう▼体力のない幼児、お年寄りは命を落とす油断大敵な病だ。10年以上前、いわき市内の高齢者施設内で集団感染が発生、入所者が亡くなる事態もあった。不調時の発端をふり返ると、集会などに出席、あるいは人ごみに身を置いたときなどが多い▼治療より予防が第一。とすれば、まずはワクチン接種になろうか。思い立ったら、すぐ実行である。年明けに打っても即効ではないので安心できない。受験生諸君もいよいよ大切な時期を迎える。無理せず自己管理を徹底し、冬の到来に備えてほしい。