市内ではこれまで田人地区と三和地区で小・中学校の統廃合が行われ、山あいには今、閉校となったたくさんの校舎が点在している▼建物は放置したままだと傷むのが早いと聞くが、鉄筋コンクリートの立派な校舎(しかも体育館にプール、広い校庭付き!)の再利用がいまだに実現していないのをみると、何ともったいないことかと思う。再就職先を見つけずに退職してしまったようなものだ▼そんな中で、一部の校舎について活用のアイデアが寄せられた。旧永戸小ならロボット(ドローン)ソフトウエアの開発拠点に、旧永井小なら生活支援サービスの拠点施設や不登校の子のためのフリースクールに、旧田人二小ならスポーツや吹奏楽の合宿施設に――など▼大子おやき学校(茨城県)や西会津国際芸術村(西会津町)、森林の分校ふざわ(只見町)の例にもあるように、立地条件の良さを生かし、地元への還元も期待できる〝再就職先〟を早く見つけてほしいものだ。