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片隅抄

2017.06.14

そろそろいわき地方も入梅の時期を迎える。農作物にとっては恵みの雨でも、度が過ぎれば土砂災害や川の氾濫などを引き起こす▼数年前、ゲリラ豪雨によって道路わきの側溝があふれ、会社に水が流れ込んできたことがあった。倉庫代わりに使っている地下は水びだし。後の掃除が大変だったことを思い出す。掃除で済んだからいいもので、大雨によって地盤が緩み、道路が陥没したり、裏山が崩れ家がつぶされたなどといったらそれこそ大惨事だ▼市ではホームページなどで、河川の氾濫で被害が出る地域を知らせている。あくまでも予測であって、そこに自分が今いる地域が載ってないからといって、安全と思うのは危険だ。先の東日本大震災でも、人間の予測を超えたところに自然災害の恐ろしさがある▼備えあれば憂いなしではないが、会社や自宅での避難先はもとより、家族との連絡方法、防災グッズの準備など、日ごろから災害への備えだけはしておきたい。

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