このところ空模様も怪しく、強い日差しに照りつけられることもないが、湿度は高く不快指数は変わらない。さて、きょうは「土用の丑」。栄養分を多く含んだウナギを食した方も多いだろう▼ウナギ好きの歌人斎藤茂吉にまつわる話に「食べる最中から、目がじわっと開いてくる」とある。真偽のほどは知らないが、最近これに近い体験をした。仕事柄、パソコンの照明などで目が疲れ起床時には、まぶたがふさがり難儀していた▼対策はないものかと、いつもの酒肴カツオの刺し身をやめ、やや値が張る国産ウナギのかば焼きを購入、さっそく温め直し食してみた。翌朝、いつもの不快感はなく個人的には効用があったように思う▼本来なら鰻屋さんに出向き、ちびちびと酒を飲みながら焼き上がりを待ち、じっくりと味わいたいところだが、そうにもいかない。もっとも料金が明確化しているため、さほど高級でもない。一時の支払いを惜しむだけのことである。