キヨミヤ君率いる早実と東海大菅生の試合を、常磐道中郷サービスエリアで見ていた。結局、早実は球史に残る強打者キヨミヤ君が在籍した3年間、投手力の弱さを最後まで克服できなかったということだ▼それにしても、負けて絵になる18歳のこの男の清々しさはどうだ。25年前の夏、やはり負けてなお威厳を保った18歳がいた。松井秀喜。最後の夏、彼は5連続敬遠で一度もバットを振らず甲子園を去り、聖地に今なお語り継がれる伝説を残した▼キヨミヤ君は1999年5月25日生まれ。18歳選挙権をもつ彼は、7月の都議会議員選挙に1票を入れたのだろうかと気になった。肝心の立候補者の主張は影をひそめ、不信感が募る安倍自民党と小池都知事の対立ばかりがクローズアップされるという、オトナの醜態を晒した選挙に……▼いわきでも今年9月に市長選を控えている。4年前と変わらない3人の名前が今回も浮上している現状を、18歳の若者たちはどう見る!?