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片隅抄

2017.12.09

NHK大河ドラマは来年が西郷隆盛の『西郷どん』、再来年は〝マラソンの父〟と呼ばれた日本人初の五輪選手・金栗四三と先の東京五輪誘致のキーマンとなった田畑政治を扱った『いだてん』と決まっている▼幕末や戦国時代が舞台だと当たる一方、近代ものや女性が主人公だと視聴率はいまひとつというのがこれまでの大河の定説だ▼このほど東京福島県人会の有志が〝東洋の製薬王〟とたたえられた錦町出身の星一氏(1873―1951)を大河ドラマの主人公に―と立ち上がった。星製薬を設立し、国会議員となり、後の薬科大学を開校。あの野口英世のパトロンとして、ショートショートの小説家・星新一氏の父としても知られる▼しかし、1年間にわたってNHKの看板番組を背負って立つには、東日本大震災後の『八重の桜』のような大きなインパクトが欲しい。今のところいわき市民の間で彼の偉業を知る人は少ない。まずは地元でのPR活動がなされなくては。

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