旧平市民会館の跡地に建てられた、いわき芸術文化交流館「アリオス」。来年、開館から10年を迎えるがほぼ毎日のように大小の催しが開かれている。隣接する平中央公園の四季折々の風景ともマッチする▼その施設で20日、東京都交響楽団による第7回「ボクとわたしとオーケストラ」が開かれる。震災復興支援を目的に市内小・中学生を対象に本格的な交響曲を聴かせる催し。残念ながら一般来場はできない▼これまで延べ2万人が来場。今年は小学校21校、中学校14校の計35校・約3600人が午前、午後の部に分かれ足を運ぶ。それにしても、大がかりな企画だけに費用も必要になる▼聞くところ、施設近辺の児童、生徒は徒歩で会場入りするが遠方からはバス利用になる。当然、運賃が発生し各校が負担、これを協賛社のサポートでやりくりする。震災からの復興はまず「心の復興」と幾度となく聞いてきた。ならば行政も実質的負担をしたらよいのでは。