新入学シーズンに合わせて行われる「春の交通安全運動」が15日で終了した。期間中、市内では大きな事故もなく、関係者は胸をなで下ろしたことだろう▼実は新小学1年生が事故に遭うのは、1年のうちで5月が最も多いことが警察庁の調べで分かった。事故は「登下校中」に集中し、小1の死傷数は小6と比べると、3倍以上にも跳ね上がるというから驚きだ▼5月は入学から1カ月が過ぎ、子どもたちは学校にも慣れ、それまであった緊張感が緩み始める時期なのだろう。車を運転する側は小さな子どもが交差点に立っていたり、道を歩いている姿を見たら、急な飛び出しがあるかもしれないなどと、危険を予測して慎重な運転を心掛けてほしいものだ▼そして何よりも大切なことは、ドライバー、歩行者とも交通ルールを守り、スピードの出し過ぎや無理な横断は避けることだ。家族は子どもたちが家を出る際には「車に気をつけて」と、一声掛けることも忘れずに。
片隅抄