最近、虫唾(虫酸)が走るのは何も体調不良ばかりではない▼もり(森友)だ、かけ(加計)だと蕎麦屋のまね事にダラダラ時間と税金を浪費している国会。人を小ばかにした開き直り大臣の受け答えの数々。あぁ、癇に障る、癪に障る▼それ以上に唾棄すべきは、かわいい盛りの5歳の娘を虐待死させた東京・目黒の両親の事件だ。結愛ちゃんの悲痛なメモ書きのニュースに胸が痛む。思わずチャンネルを変えた。両親の鬼畜のような所業を憎むのは当然だが、またしても児童相談所が幼い命を守れなかった▼詭弁はいつも決まっている。「プライバシーの侵害になるので、それ以上踏み込めなかった。われわれにはそれ以上の権限がないので」。警察との連携の不備も相変わらずで、両親の家族も無責任、隣近所だって火の粉を避けて見て見ぬ振りをする。いつまで同じことが繰り返されるのだろう。結愛ちゃんの死を、メモに残した悲痛な叫びを無駄にしてはいけない。