いわきの浜では東日本大震災後、失われた活気を取り戻そうと、さまざまな催しを行っている▼山海の特産品がそろう「海山味寄港」が24、25の両日、道の駅よつくら港で開かれた。奥会津4町1村と四倉町との恒例イベント。いわきの人にはなじみの薄い奥会津の名物が一堂に買えるとあって、毎年、大勢の市民が訪れ、格安の品を買い求めている▼抄子のお目当ては、三島町の地鶏から揚げに只見町のどぶろく。他にも地場の野菜と卵。ホッキ貝の試食コーナーもあり並んで食べてみた。本場ものだけあって実においしい。酒の試飲もあったが、車だけに我慢して1本買い求めた▼いわきの浜は原発事故の影響が大きくいまだに復興半ば。海開きも3会場にとどまり、海水浴客もまだまだ少ない。いわきの観光と経済を支える浜の水産業。水産業の復興がない限り、いわき経済の発展はない。これからも浜にどんどんと人を呼び込み、浜に活気をもたらしてもらいたい。