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片隅抄

2018.11.28

同欄で住宅用火災警報器の設置を呼び掛けたところ、知人から設置済みだから、自分の家は大丈夫という答えが返ってきた▼数日前、家の中で「チッ、チッ」という音が規則的に繰り返し聞かれるようになった。初めは屋根裏に鳥でも迷い込んだのか、虫の鳴き声ぐらいに考えていたが、何日たっても音は鳴りやまない。これはおかしいと思って調べたところ、2階の部屋に取り付けてあった警報器の電池切れを知らせる警告音だった▼消防法で2006年6月に新築住宅への警報器設置が義務化され、県内では11年6月に全ての住宅に対象が拡大した。警報器の電池の寿命は約10年と言われ、本体も10年以上経過すると故障の恐れが考えられる。中には設置が義務化されてから、10年以上経過した機械も少なくないはず▼知人にも言ったが、あなたの家の警報器はいざというときに作動しますか? 火災が多く発生する時期を迎え、この機会に点検をしてみては。

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