各学校の卒業式、県立高入試、合格発表といつもながらの行事が過ぎ、気が付けば3月も半ば。来週からは教職員異動など人事発表に追われることになる▼もちろん「3・11」東日本大震災の発生を忘れたわけではない。8年を経過した今でも、その爪痕はさまざまな形で残っている。それでも、この日には全国から大勢の人たちが被災地いわきを訪れ、犠牲者慰霊、復興支援に心を寄せていただき、ありがたいことだ▼「平成」は自然災害の時代といわれる。確かに北海道から九州まで、人命を奪う甚大な被害に襲われた。過去を振り返れば、相当する災禍に見舞われもしたが、元号にかかるイメージが定着した感もある▼4月1日発表の「新元号」。イニシャルなどから予想してみるが、さてどうだろう。2文字は古代中国か、あるいは万葉の世界から引用されるか。尊敬すべき隣国ならまだしも、ここ数年の振る舞いには眉をひそめる。出典は自国のものがよい。