立秋が過ぎ暦の上では秋でも、まだまだ残暑は厳しく暑さ対策は怠りなく▼明日15日は「終戦記念日」。日本人としては絶対に忘れてはならない日だ。8月に入ると新聞やテレビでは、反戦、恒久平和をテーマにした番組や連載を通して、二度とあの忌まわしい愚行を繰り返してはならないと訴えかける▼一方で、例年のことながら15日が過ぎると反戦、平和に対する意識が一気に冷めてしまうのはどうしたものか。マスコミでも取り上げることが極端に減る。反戦、平和を考える機会は一時のものではない。今の平和があるのは、先の大戦で多くの同胞の犠牲の上に築かれていることを忘れてはならない。常にそのことを心の片隅にとどめることが犠牲者への追悼にもつながる▼「いわき平和のつどい」が今月25日、市文化センターで開かれる。戦争、原爆と平和を考える場として毎年開催され、今年で16回目。ぜひ会場に足を運び、反戦、平和について考えてほしい。
片隅抄