もう師走。いつものことながら1年が過ぎていく速さを感じさせられる時期だ▼この時期の風物詩の一つに「新語・流行語」大賞がある。今年話題になった言葉に贈られるもので、大賞にはラグビーW杯で史上初の8強入りを果たした日本代表のスローガン「ワンチーム」が選ばれた。だれもが納得の受賞だろう▼ラグビー以外でも今年の日本のスポーツ界は明るい話題でにぎわった。ゴルフの全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手に、米プロバスケットNBA入りした八村塁選手など。半面、ボクシング、テコンドー、女子レスリングと選手と協会側との軋轢問題も相次いだ▼来年は東京五輪・パラリンピックが開催される。ここにきてマラソン・競歩競技の会場変更と、国際、日本オリンピック委員会との不協和音が目立つ。関係者には「アスリートファースト」と言う言葉の意味を今一度思いだし、皆が「ワンチーム」となって東京五輪を成功に導いてほしい。