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片隅抄

2020.1.18

新年のスタートを飾る大相撲初場所。今場所ほど優勝争いに外国人力士の名前が上がらず、期待されながら伸び悩んでいた若手・中堅どころがそろって活躍するケースは最近珍しい▼前半の7日間勝ちっ放しが正代、1敗で貴景勝、遠藤、豊山、輝、輝強に徳勝龍が続く。2敗にも大関候補の朝乃山がいる。一方、長く土俵を席巻していたモンゴル勢は白鵬、鶴竜の両横綱が全盛期の勢いをなくし、1年前に優勝した玉鷲も平幕で苦しんでいる▼正代と豊山は東京農大、遠藤は日大、朝乃山、徳勝龍は近大と、外国人力士に代わって学生相撲出身者が台頭したのも今場所の特徴だ。ちなみに幕内最高の人気力士炎鵬は金沢学院大、同じ小兵力士の宇良も関西学院大出身。初土俵以来、負けなしの24連勝中の幕下元林も近大出身だ▼学生相撲から横綱に上り詰めたのは輪島ただ1人。超スピード出世で幕内上位まで上がりながら急降下する例が多いが、彼らの今後はどうなるか。

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