新型コロナウイルスの影響で、春の選抜高校野球大会が中止となった。感染が拡大する中、致し方ないか▼初めは無観客試合との案もあったが、結局は中止に決まった。中止を知った選手たちが泣き崩れるシーンを、テレビのニュースで見たが胸が痛んだ。本県からは21世紀枠で磐城高が出場することになっていたが、今回の決定に選手はもとより市民も無念としか言いようがない▼一部の報道によると高野連では何らかの救済処置を考えていると言う。それがどういうものか分からないが、もしそれが事実となれば、選手たちにとっては何よりの朗報ではないか。いずれにしても選手のことを第一に考えた上で、賢明な選択をしてほしいものだ▼ところで情けないことに、この騒ぎに乗じて悪いことを働く人たちがいる。特殊詐欺もその一つ。巧妙化する手口に注意喚起が追い付かず、被害者が後を絶たない。不審な電話には最初から応じないのが基本。くれぐれもご用心。
片隅抄