政府が16日に発令した「緊急事態宣言」以来、新型コロナウイルス感染拡大の恐怖がじわじわと迫ってくる。少し前まで「罹(かか)るわけがない」、などと安穏な気分でいられたのも、つかの間のこと▼平中心市街地を例にすれば、不要不急の外出自粛は人通りを少なくしている。ここに営業を手控える飲食店が加わり、特に夜のまちは寂しい限り。店頭には、臨時休業などを伝える張り紙が否応なく目に入る▼さて昨日、こちらは仕方なく家にこもり書物、テレビ三昧とした。興味ある番組もなく、ただ点けているだけだった。制作上、苦慮しているのだろう。情報をメインにするものの、通常のレギュラー出演者はなく、ずいぶん昔の映像を再編集し、放送するありさま▼さらにグルメ番組も同じように過去の放送でお茶を濁していた。飲食店も登場するが、いずれも「現在臨時休業中」のクレジット入り。こうなると、視聴者もしらける。ひと工夫してもらいたい。