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片隅抄

2020.6.3

早いもので来週10日は「入梅」。気象情報会社ウエザーニューズによると、今年の梅雨入りは平年より少し遅れると予想する▼梅雨と言うと毎日のように雨や曇りの日が続き、家の中は湿気によってカビが生えやすくなる。蒸し暑く体調を崩しやすくなり、何とも嫌な時期を迎える。今年は西日本や東北では湿った空気が梅雨前線を刺激し、6月下旬から7月にかけて大雨の恐れがあるという▼大雨と言うと昨秋の台風19号を思い出す。関東を襲った台風は強い勢力を保ったままいわきを直撃。市内全域で甚大な被害をもたらした。特に、平窪、赤井地区では多くの家屋が床上浸水した。梅雨期を前に避難所の確認など、災害への備えはしっかりとしておきたいものだ▼その一方で農家にとっては度が過ぎた大雨以外なら恵みの雨となる。梅雨明け後の盛夏期に必要な、農業用水などをためる重要な時期となるからだ。農家のことを思うと梅雨を嫌ってばかりもいられない。

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