昨年の小欄を読み返すと「9月に入り涼しさも感じられるようになったが、きょうのように暑さが戻ることもある」と記している。ちょうど今頃は、秋の訪れが感じられたのだろう。それがどうだ。遅い梅雨明けと同時に猛暑が今もって続く▼先月末、第45回中学校新人体育大会水泳競技を取材した。会場は平上荒川のいわき市民プール。ぎらぎら照りつける太陽、もくもくと湧き上がる入道雲に秋の気配どころか夏真っ盛りの感がした▼熱せられたプールサイドを行ったり来たりしながら出場選手の力泳をカメラで追った。本来なら大勢の前で練習の成果を披露したかったろうが、コロナ禍のため無観客では仕方ない。来年こそは大歓声のもと若い力をぶつけてほしい▼こちらが子どもの頃とは、暑さの質が違う。気温30度を超えることもあったが、耐えられないほどではなかった。それが生命を脅かす危険な暑さと表現される。コロナと猛暑、対処に苦慮するばかりだ。