社会人野球の茨城ゴールデンゴールズの片岡安祐美さんは高校3年の冬、昭和を代表する芸人の萩本欽一さんに出会い、将来の夢を問われ、「野球に携わる仕事をしたい」と答えた。「携わるだけでいいの?」と尋ねられ、「本当はプロ野球選手になりたいです」と本音をぶつけたという▼片岡さんはその後、ゴールデンゴールズに入団。平成25年夏、いわきで行われたプロ野球のオールスターゲームにゲスト出演するなど、球界を代表する女子選手となった▼一球会が母体となる中学女子野球クラブ「いわき松風ガールズ」が誕生した。7年前、ソフトボール部がない中学女子の受け皿となるクラブチーム「いわきゴールデンエンジェルSC」がいわきに結成されたことを思い出した▼卒団生の荒川めいさんは高校日本代表に選ばれ、U17アジアカップで優勝し、市民栄誉賞を授与した。「いわき松風ガールズ」も夢を持つ女子選手の輝ける場となってくれると信じたい。
片隅抄