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片隅抄

2021.1.26

詩人草野天平の顕彰活動を紹介したスポット展に足を運んだ。中でも目を引いたのは、高村光太郎賞のブロンズ賞牌(はい)。天平は没後、昭和34年に詩部門を受賞している▼同賞はわずか10年で終えるが、概要や背景を調べる中で彫刻部門に日本を代表する偉大な具象彫刻家、佐藤忠良と舟越保武を見つけ心を躍らせた。両名とも数々の門弟を輩出。本市を代表する北郷悟氏も2人に師事したことは、多くが知るところだ▼小川にアトリエを置き、国内外で活動する湯川隆氏も舟越に師事したひとり。東京五輪を前に、都内のJOC会館にクーベルタン男爵銅像を置くなど年々活躍の舞台を広げている▼豊間に開設する木村眼科クリニックの研修センター「兎渡路(とどろ)の家」では30日、舟越と湯川氏をはじめ国内外の作家たちのグループ展が始まる。それも実際に手で触れていいという貴重な展示。コロナで人数を限るため事前連絡が必要だが、これを機に足を運んでみては。観覧無料。

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